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海外研修などを通じて、


勉強の受け取り方が変わった

商学部 国際ビジネス学科3年
稗田 朱理さん (東京都 駒込高等学校出身)

朱理さん

:

大学受験では、志望していた大学がことごとく不合格で…。お父さんとお母さんに申し訳ないなという気持ちが強かった。自暴自棄になった時期には浪人も考えたけど、その時は止めてくれたね。

お父さん

:

浪人はそんなに甘くないし、朱理の性格を考えると、浪人してもいい結果は出ないんじゃないかなと思ったんだ。だったら、親としてできるだけのことをしようと思って、後期でも受験できるところをお母さんと探したよ。少しでも行きたい意思のある大学で、もし合格をもらえたら、そこで頑張って欲しいという気持ちがあったから。

朱理さん

:

「こういう大学もあるよ」と調べてくれたのが拓殖大学だった。留学に興味があったし、留学生の受け入れに力を入れているところが、受験しようと思ったきっかけになったかな。

お父さん

:

拓殖大学の後期日程では、複数学科受けても受験料が同じになる制度があって、それはありがたかった。

朱理さん

:

受験当日には、必ず仕事を休んで見送りに来てくれたね。どんな時でも「頑張ってみれば」と背中を押してくれたのは心強かったよ。拓殖大学に合格したときは、実はまだまだ不完全燃焼だったけど(笑)。「ああ、解放されたな」という気持ちだった。

お父さん

:

入学したばかりの頃はどんな気持ちだった?

朱理さん

:

入学してしばらくは高校と同じようにオンライン授業だったけど、だんだんとコロナも落ち着いてきて、対面授業も復活してきた。そんな中で、最初は希望の大学に入れなかったことで落ち込みながらも、せっかく入った大学なんだから、最大限有効活用しないと損だなと思うようになってきたの。

お父さん

:

気持ちに変化があったんだね。

朱理さん

:

授業の時って、だいたいみんな後ろの方に座るんだけど、私は一番前のど真ん中に座って、「教授と黒板しか見えません!」という位置で授業を受けてた。そりゃ、友だちもなかなかできないよね(笑)。でもよく見てみると、私と同じように授業を受けている子も実はいて、そういう子たちと友だちになり始めたんだ。「置かれた場所で咲くべき」だなと思って、そこから考えが変わったかな。

お父さん

:

この大学に通うようになって、友だちや先生方にすごく恵まれたね。親としては、特に先生方との距離の近さを感じているかな。

朱理さん

:

高校までは、世界がすごく狭くて、高校主催のプログラムに参加する程度だった。でも大学に入ってみると、大学っていう枠組みが思ったよりも曖昧で、先生方は大学外との関わりを持っている人が多いんだよね。あとは、大学のプログラムに参加しても、そこで大学外の人たちとつながれることも知ったよ。いくつかの海外研修に参加したり、1年間大学を休学してフィリピンとデンマークにも留学した。映像コンテストに参加して受賞をしたり…。たくさんの経験をしたことで、大学の内外関係なくいろいろなことに挑戦できるようになったかな。

お父さん

:

ところで、どうして、国際ビジネス学科を選んだの?

朱理さん

:

商学部を志望する一方で、心理学部や経営学部、国際系の学部にも揺れて。最終的には拓殖大学の商学部に入学したけど、私が入った国際ビジネス学科は「ビジネス」と「国際系」の両方の要素を持っているから、自分の興味があることが全部回収できたんだ。大学では自分で授業を選ぶことができるから、心理学の授業を取ってみたり、いろいろな分野の勉強ができたのもよかった。

お父さん

:

2年生で参加したカンボジアでの研修も、教授とのつながりがきっかけで知ったんだよね。この研修で、何か考え方は変わった?

朱理さん

:

この研修は、大学主催のプログラムではないんだけど、大学での学びを活かせるいい機会になるんじゃないかと教授が紹介してくれたの。実際に参加してみたら、「自分にとっての当たり前は当たり前じゃないな」というのを実感したかな。コンドミニアムのようなところに泊まって、そこで自炊しながら2週間生活する中で、自分たちで屋台を運営するの。現地での市場調査や試作をして、屋台で作った物を販売するんだけど、そこで3日間で45万円稼がないといけなくて。最初は全然売れないし、失敗も多かったな…。

お父さん

:

副リーダーをつとめてたよね。責任などを感じたりした?

朱理さん

:

このまま終わったら、メンバーみんなが失敗体験だけで帰るハメになると思って…。どうすれば現状を改善できるか、今ある資源で何ができるのかを考えてみたの。あとは市場調査をもう一度やり直して、発想の転換で売り方もガラッと変えてみたら、最終日に目標が達成できた。自分がリーダーになってお金を稼ぎ出すという経験は初めてだったから、その面白さと大変さを身をもって知ったよ。

お父さん

:

大学で学んでいたことが役立ったのかな?

朱理さん

:

私が所属してる異文化コミュニケーション学のゼミで、日本人が海外に行って、現地の人と一緒に働いたり、物を売ったりするときに、どういう文化的な違いがあって、それをどうやって乗り越えたらいいのかを勉強してきたの。それが、屋台運営にすごく役立ったと思う。

お父さん

:

この研修を経験して、多少の困難には負けない気持ちや、失敗を恐れずにチャレンジするところが見えてきたかな。失敗しても、なぜ失敗したのかを分析して、次につなげてみるというところが養われてきたと思うよ。

朱理さん

:

大学で学ぶときの姿勢も、自分の価値観も変わったと思う。大学は、儲かる技術をそのまま教えてくれるところじゃなくて、理論や考え方の基礎を教えてくれるところ。その先にある、その理論の何を使って、どう活用していくかは自分次第だと思う。カンボジア研修の経験の中で、「あ、この知識は活用できるな」と発見があってからは、大学での勉強の受け取り方が変わったな。

(2024年12月対談取材)